2025.9.7コラム#農業の革命家ばっこりー #草刈り座禅 #脳内で弾けた #10a100万円 #見えない労働を見える化 #中山間地農業 #脇山米 #お米の価格って誰が決めてるの#農業でわくわくドキドキ#馬場ファーム
お米の価格って、誰が決めてるの? ―― 脇山米と“適正価格”のはじめの一歩(福岡市早良区・中山間地)――
「お米って5kgで2,000円もするの? 高いね」。そんな言葉を、これまで何度も耳にしてきました。
一見“高い”ように見えるこの価格設定には、米づくりの現場で積み重なる見えない労働と、地域を未来へつなぐための明確な理由があります。
農家が価格を決めるということ
これまで農家は「市場価格」や「買取価格」に合わせて値付けすることが多く、結果として
- どれだけ手間をかけても報われない
- 中山間地の田んぼが放棄されていく
- 地域の農業・風景・文化が失われていく
という現実がありました。私たちは、自分たちの価値は自分たちで示す段階に踏み出します。
見えない労働を見える化する
田んぼの内側だけではない仕事
米づくりは、田植えと稲刈りだけではありません。次のような“田んぼの外”の仕事が欠かせません。
- 水路掃除や畦の草刈り
- イノシシ対策の電気柵の設置・点検
- 真夏の水管理、台風後の排水対応
- 精米・選別・5kgごとの袋詰め・ラベル貼り
- 出荷準備、イベント販売、SNSでの情報発信
こうした作業は、多くが販売価格に含まれていません。だからこそ、見えない労働を見える化し、価格の背景を正直に伝えることが必要です。
脇山という土地の歴史と誇り
脇山は古くから「福岡一の米どころ」と呼ばれ、清らかな水と昼夜の寒暖差に恵まれています。
かつて昭和天皇の大嘗祭にお米が献納された歴史も残る土地です。
私たちは、この地域に受け継がれてきた米づくりを、次の世代につなげたいと考えています。
10a=100万円という提案の意味
この価格には、単なる“お米の値段以上”の意味があります。
- 労働の正当な対価:見えない作業まで含めて評価する
- 地域を守る費用:水田は食料だけでなく、防災・景観・生態系を支える
- 歴史と未来をつなぐ投資:脇山の米づくり文化を次世代へ
価格ではなく「格」を届けたい――。
私たちの挑戦は、ここから始まります。
馬場ファームからのお願い
脇山米を選んでくださる方は、単なる「購入者」ではなく、地域農業の未来を共に支える仲間です。
次回予告
第2回では、米づくりの見えない労働を数字で見える化し、10a=100万円の背景をより具体的にご紹介します。