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お米の価格って、誰が決めてるの? ―― 脇山米と“適正価格”のはじめの一歩(福岡市早良区・中山間地)――

「お米って5kgで2,000円もするの? 高いね」。そんな言葉を、これまで何度も耳にしてきました。

しかし、私たち馬場ファーム(福岡市早良区・脇山)は、5kg4,300円での販売、そして10a=100万円という提案を始めています。

一見“高い”ように見えるこの価格設定には、米づくりの現場で積み重なる見えない労働と、地域を未来へつなぐための明確な理由があります。

農家が価格を決めるということ

これまで農家は「市場価格」や「買取価格」に合わせて値付けすることが多く、結果として

  • どれだけ手間をかけても報われない
  • 中山間地の田んぼが放棄されていく
  • 地域の農業・風景・文化が失われていく

という現実がありました。私たちは、自分たちの価値は自分たちで示す段階に踏み出します。

見えない労働を見える化する

田んぼの内側だけではない仕事

米づくりは、田植えと稲刈りだけではありません。次のような“田んぼの外”の仕事が欠かせません。

  • 水路掃除や畦の草刈り
  • イノシシ対策の電気柵の設置・点検
  • 真夏の水管理、台風後の排水対応
  • 精米・選別・5kgごとの袋詰め・ラベル貼り
  • 出荷準備、イベント販売、SNSでの情報発信

こうした作業は、多くが販売価格に含まれていません。だからこそ、見えない労働を見える化し、価格の背景を正直に伝えることが必要です。

脇山という土地の歴史と誇り

脇山は古くから「福岡一の米どころ」と呼ばれ、清らかな水と昼夜の寒暖差に恵まれています。
かつて昭和天皇の大嘗祭にお米が献納された歴史も残る土地です。

私たちは、この地域に受け継がれてきた米づくりを、次の世代につなげたいと考えています。

10a=100万円という提案の意味

この価格には、単なる“お米の値段以上”の意味があります。

  • 労働の正当な対価:見えない作業まで含めて評価する
  • 地域を守る費用:水田は食料だけでなく、防災・景観・生態系を支える
  • 歴史と未来をつなぐ投資:脇山の米づくり文化を次世代へ

価格ではなく「格」を届けたい――。
私たちの挑戦は、ここから始まります。

馬場ファームからのお願い

脇山米を選んでくださる方は、単なる「購入者」ではなく、地域農業の未来を共に支える仲間です。

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次回予告

第2回では、米づくりの見えない労働を数字で見える化し、10a=100万円の背景をより具体的にご紹介します。


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